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所長挨拶

薛所長
所長 薛 献宇

平成30年4月から、岡山大学惑星物質研究所長に就任いたしました。

惑星物質研究所は、岡山大学本学(岡山市)から約100 km離れている、ラジウム温泉で知られている鳥取県三朝町に位置します。岡山大学温泉研究所(昭和26年度〜59年度)、地球内部研究センター(昭和60年度〜平成6年度)、固体地球研究センター(平成7年度〜16年度)、地球物質科学研究センター(平成17年度〜平成27年度)を経て、平成28年度に設置されました。

本研究所は、地球を含む惑星の形成・進化や生命の起源を、分析化学及び実験科学アプローチを通じて最先端研究を推進すると同時に、本研究所の先進的実験・分析研究基盤を、幅広く国内外の研究者に提供し、積極的に共同研究教育を展開することをミッションとしています。

高圧実験分野では、70年代からマルチアンビル装置を用いた先駆的な高圧実験に基づいた地球内部構造・ダイナミクスに関する業績を重ね続けており、また指導的な立場として、欧米の大学(米国・ニューヨーク州立大学、カナダ・アルバータ大学、ドイツ・バイロイト大学等)に高圧装置、技術と指導者を輸出し、海外における当該分野の発展に大きな役割を果たしました。近年では、高圧高温発生技術の開発のほか、物性(電気伝導度、熱伝導度等)測定法の開発や、核磁気共鳴分光法、ラマン分光法、中性子散乱法をはじめとする多様な先端構造解析手法及び第一原理計算の駆使により、多くの地球惑星構成物質の構造物性に関する国際的に評価の高い研究成果を発表しています。

分析化学分野では、70年代から水素、酸素、硫黄等の安定同位体測定で世界的に知られていました。その後も、継続的に高精度分析技術開発を続け、他に類を見ない高い信頼度で総合的元素分析、同位体組成、年代測定のできる「地球惑星物質総合解析システム」を構築しました。これらは、小惑星探査機「はやぶさ」からの貴重な回収試料の解析に応用され、現在は小惑星探査機「はやぶさ2」が2020年に「リュウグウ」から持ち帰る予定の回収試料の総合解析に向けて準備が進んでおります。

教育の面では、自然科学研究科独立専攻である一貫制博士課程プログラウム「地球惑星物質科学専攻」を通して、大学院教育を行なっております。また、毎年世界各国から、学部3・4年生ならびに修士課程学生を対象に「三朝国際学生インターンプログラム」を実施しています。すでに150人以上の修了者を輩出し、その一部はその後当研究所の一貫制博士課程に入学し、多くは現在各国の主要研究機関で研究者として活躍しています。

今後も、所員一同常に最高レベルの実験・分析研究基盤の整備と技術開発に励み、それらを生かした先端惑星物質科学研究を展開しながら、幅広く国内外の研究者との共同研究を推進してまいります。また、大学院教育やインターンプログラム等を通して、卓越した次世代研究者の育成にも努めていきます。皆様の一層のご支援・ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。


惑星物質研究所第1研究棟

第2研究棟