近畿地方領家帯に分布する花崗岩類の年代学的研究

Chronologic studies of granitic rocks in the Ryoke Belt, Kinki region

森岡幸三郎

Kozaburo Morioka

神戸大学大学院自然科学研究科

受け入れ教官:加々美 寛雄


 今回,前回の研究の続きとして領家帯3期の花崗岩として区分される大阪府泉南地域に分布する)竜尻アダメロ岩,領家帯2期の柳生花崗岩と類似した岩相を示す大阪府と奈良県の県境に位置する生駒山系に分布する鳴川花崗岩,さらに前回測定をおこなった葛城石英閃緑岩と柳生花崗岩の試料について追加測定をおこなった.

測定結果:
滝尻アダメロ岩 Rb-Sr全岩アイソクロン年代 78.3±3.0Ma MSWD=0.43 Initial Ratio:0.707641±0.000142
鳴川花崗岩Rb-Sr全岩-鉱物アイソクロン年代 79.5±1.4Ma MSWD=0.75 Initial Ratio:0.708548±0.000087
葛城石英閃緑岩Rb-Sr全岩-鉱物アイソクロン年代 74.8±0.3Ma MSWD=0.16 Initial Ratio:0.707211±0.00039
柳生花崗岩Rb-Sr全岩アイソクロ年代 74.6±10.9Ma MSWD=3.03 Initial Ratio=0.709380±0.000158
 近畿地方領家帯の新期花崗類のRb-Sr全岩アイソクロン年代はほとんど得られていないが,上記の測定年代から,近畿地方領家帯の新期花崗岩類の火成活動は80−70Maの期間に集中的に起こっているものと思われる.


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Institute for Study of the Earth's Interior