核に溶けた水素


ダイヤモンドができる圧力・約75000気圧の下で金属鉄とH2Oが反応すると,H2Oに含まれる水素が自発的に鉄に溶けて,鉄水素化物(FeHx)が生成する.この研究では,融解した鉄水素化物中の水素を,世界に先駆けて泡の形で捉えることに成功した.地球形成時に地球にもたらされたH2O中の水素の98%は,このように鉄に溶けて,地球中心核に持ち去られてしまった.この反応がもし起きず,H2Oが全て表面に残って海になっていたとしたら,その深さは現在の50倍,約200kmにもなり,地球の表層環境は現在とは全く違ったものになっていただろう.