- 出発物質の秤量のために分子量をしばしば計算することがありますが,最近はRで計算してます.Rは本来統計とかの計算に使うものですが…
- 計算方法
- まず原子量を定義する.理科年表からとってきた値を使って各元素名を変数として,原子量をRのコマンドラインから入力する.私の使ったものを最後にリストで示してあります.これをcopyしてRのコマンドラインに流し込めばOK.ペースト後リターンキーを押す必要があるかもしれません.Rは終了してもこれらを覚えているので,1度だけ入力すればいい.
- これで原子量が定義されたので,適当に必要な分子を定義する.以下の例はforsterite (Mg2SiO4)を1 g合成するために,MgO, SiO2がどれだけ必要かを計算する.最初にPc(MgO), Qz(SiO2), Fo(Mg2SiO4)を定義している.1 g作るにはMgOが0.57294, SiO2が0.42706必要となることが分かる.足して1であることを確認.既に定義していれば,計算は実質2行で済む.
> Pc = Mg + O > Pc [1] 40.3044 > Qz = Si + 2*O > Qz [1] 60.0843 > Fo = 2*Pc + Qz > Fo [1] 140.6931 > 2*Pc/Fo [1] 0.5729407 > Qz/Fo [1] 0.4270593 >
- 原子量のリスト.理科年表からとった.タイプミスがないとは保証しません.また、同位体比の特殊な試薬を使っている場合は、変更するか、別途定義する必要がある。
H=1.00794 He=4.002602 Li=4.002602 Be=9.012182 B=10.811 C=12.0107 N=14.0067 O=15.9994 F=18.9984032 Ne=20.1797 Na=22.98976928 Mg=24.3050 Al=26.9815386 Si=28.0855 P=30.973762 S=32.065 Cl=35.453 Ar=39.948 K=39.0983 Ca=40.078 Sc=44.955912 Ti=47.867 V=50.9415 Cr=51.9961 Mn=54.938045 Fe=55.845 Co=58.933195 Ni=58.6934 Cu=63.546 Zn=65.38 Ga=69.723 Ge=72.64 As=74.92160 Se=78.96 Br=79.904 Kr=83.798 Rb=85.4678 Sr=87.62 Y=88.90585 Zr=91.224 Nb=92.90638 Mo=95.96 Ru=101.07 Rh=102.90550 Pd=106.42 Ag=107.8682 Cd=112.411 In=114.818 Sn=118.710 Sb=121.760 Te=127.60 I=126.90447 Xe=131.293 Cs=132.9054519 Ba=137.327 La=138.90547 Ce=140.116 Pr=140.90765 Nd=144.242 Sm=150.36 Eu=151.964 Gd=157.25 Tb=158.92535 Dy=162.500 Ho=164.93032 Er=167.259 Tm=168.93421 Yb=173.054 Lu=174.9668 Hf=178.49 Ta=180.94788 W=183.84 Re=186.207 Os=190.23 Ir=192.217 Pt=195.084 Au=196.966569 Hg=200.59 Tl=204.3833 Pb=207.2 Bi=208.98040
Last-modified: 2020-12-07 (月) 13:19:54