MoSi2電気炉メモ

[ 2005/07 mkanzaki wrote:
 MoSi2を使った電気炉を最初に作ったのは20年近く前です。当時地球科学の分野ではほとんど使われていなかったようです(使っているところを見たことがなかった)。ヒーターは分厚いマニュアルとともに来ました。メーカー(カンタル社)の担当者から電気炉の図面を見せろといわれて、見せると添削までしてくれました(ほとんど直されなかったが)。オイル缶を加工して、デンカアルセンファイバーボードを断熱材に、ヒーター付近のみはジルコニアファイバーセラミックスボードを使いました。ジルコニアファイバーセラミックスボードはデンカアルセンボードの最高使用温度よりも電気炉使用温度が高くなるため使ったのですが,実際は必要ないことが後で分かりました。以後,数台自作しました。
 人によってはMoSi2を加熱初期に割るようですが、特性上最初に電流が少し流れすぎるため出力を制限してやるとトラブルなく使えます。私はいまだ割ったことがありません。これは出力制限がついたプログラム調節計を使えば簡単に制御できます。プログラムの最初の加熱ステップを2つに分けて、最初のステップは設定温度を1000Cくらいにしておいて、かつ出力を制限しておきます。どの程度の出力に設定するかは電気炉によるので、最初に電気炉を使うときは出力制限を付けて、出力を少しづつ上げていって、その炉の特性を調べておきます。第2ステップでは実際の使用温度に設定します。ここでは出力制限はつけなくても大丈夫。後のステップは通常通り。このテクニックによってシリコニット用の制御装置を転用する時や、制御部分に電流やパワー制御する機能がなくてもMoSi2を割ることなく使うことができます.



Last-modified: 2020-12-06 (日) 20:22:40