VestaのFedora20へのインストールメモ Linux Fedora20 x86_64版 (2015/01/06) †
- (20210710) Fedora34でもVESTA-gtk3を起動する際に同様のエラーが出たが、libGLUのインストールで解決した。
- (20191125) Fedora31でも同様の問題があったが、libGLUのインストールで解決した。
- Vestaは結晶構造や電子密度を表示するプログラムである。私は普段Mac上で使っているが、学生実習の関係でFedora20 (X86_64) PCにインストールしたが、いくつか問題があったので、その時の解決法をメモしておきます。その後、Fedora22にした時は、libGLU.soでは引っかからず、libpng12.soは同じようにエラーが出た。同様にダウンロードで解決した。
Vestaのインストール †
- Vestaはhttps://jp-minerals.org/vesta/jp/download.htmlからダウンロードできる。最新版のLinux x86_64版(ver.3.2.1)をダウンロードした。解凍する。Gnome上だとマウス操作で簡単に操作できる。右クリックで解凍を選ぶ。
Vestaを動かす †
- Gnomeのウィンドウ上でVESTAファイルをダブルクリックするか、terminal上で./VESTAとタイプすると起動できる。しかし以下に記すライブラリーの問題で私の場合はうまく動かなった。
問題の解決:ライブラリーの追加 †
- terminalから起動した方がエラーの内容が分かるので、そちらから起動させてみると、libGLU.so.1がないと怒られている。これはMesa関係のライブラリーであるが、私の環境ではインストールされてないためだ。そこでhttps://rpmfind.net/linux/rpm2html/でlibGLUを探す。沢山出てくるので、System=Fedora, Arch=x86_64で絞る。Fedora20用があるので、右側のrpmへのリンクをクリックすると、インストールするか聞かれるので、「インストールする」をクリックする。ポップアップウィンドウの指示通りにインストールする。他のLinuxのディストリビューション用のrpmもここにあるので、同じエラーが出た方は試してみてください。
- その後、VESTAを起動しようとすると、今度はlibpng12.so.0がないと怒られる。これはVestaとFedora20で使っているlibpngライブラリーのバージョンが違うためである。上記と同様にlibpng12.so.0をインストールする。なお、探すときはlibpng12, system=fedora, arch=x86_64で絞る。そうでない時に出てくるリストのFedora x86_64のリンクはおかしいようで、ダウンロードされるのは32bit版である。64bit版かどうかはそのライブラリ自体をfileコマンドで調べればよい。なお、libpng12.so.0自体はエイリアス(リンク)なので、本体に対してfileコマンドを使う。またそれがインストールされるディレクトリは/usr/lib64であり、/usr/libではない。
- 私の場合は以上の対処でVestaが動くようになった。なおVestaで表示できる鉱物構造のデータ集をVesta_dataに置いている。
- ファイルとしてダウンロードして、自分で解凍して/usr/lib64へコピーした場合はライブラリーパスが設定されていないので、ライブラリーへのパスを.bash_profileに書き込んでおく。
LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib:/usr/lib64 export LD_LIBRARY_PATH
Last-modified: 2020-12-07 (月) 08:22:50