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教育方針

 惑星物質研究所では,国際的に最高レベルの実験,分析に基づく研究手法を自ら開発し,これらの手法を駆使して研究活動に取り組むことによって,研究の「継続」と「発展」を支える次世代の研究エリートを国際的な環境の下で育成することを目指しています。さらに、環境生命自然科学研究科に本研究所を母体とする「地球惑星科学コース」を設置し,「博士前期」課程及び,「博士後期」課程の2課程を設け,博士課程大学院生の教育にあたっています。2つの課程を一貫して学修する「ブループラネッツ特別コース」課程も用意されています。

 本研究所の大学院教育の特徴は,研究所のスタッフだけでなく,世界トップクラスの外国人研究員(客員)や博士研究員,並びに国内外の共同研究者がともに教育にあたり,極めて質の高い研究環境の下で,自らの研究活動を行う中で知識・哲学を学んでいくシステムにあります。これによって,本研究所に所属する学生あるいは来訪した他研究機関の学生は,通常体験することが難しい,幅広くかつ最先端の知識体系に触れ,研究者としてのスキルを自然に身につけていくことになります。このことは次世代を担う研究者にとって非常に重要な経験となり,彼らが将来他の研究機関で独立して研究教育活動を行なう場合にも,本研究所で培った国際感覚,経験,および科学研究哲学をもとに,新たな研究領域の創造や次々世代研究者の育成に十分対応できることでしょう。

 我々は,広く世界中から人材を確保するために,博士課程学生に対して手厚い経済的な援助を行なっています。全員の授業料免除はもちろんのこと,TA・RA 制度を活用することにより,生活するのに十分な金銭的サポートを実施しています。この方策による学生自身の自覚の向上と,教育研究に没頭できる環境を準備することもまた我々の責務と言えるでしょう。その結果,本研究所には日本国内だけでなく,世界各国より学生が集まるようになりつつあります。そういった外国人留学生に対し日本語教育を実施し,日常コミュニケーション能力の向上と日本文化への理解を積極的に後押ししています。また授業およびセミナーは完全に英語で実施,さらには世界トップクラスの研究者による特別集中講義を開催することによって,国際的な教育環境の充実に努めています。加えて国際インターンプログラムの実施することによって,若い優秀な学生に我々の研究教育活動を紹介するユニークな試みを行っています。

 優秀な研究エリートを輩出し,全世界的に人材を供給することは,大学人の基本的使命です。我々はそのための努力を続けるとともに,よりよい大学院教育を目指し試行錯誤を続けています。

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